「池田学展 The Pen―凝縮の宇宙―」
日本橋タカシマヤへ行ってきました。
作品「誕生」は先日まで市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで公開されていて、実は先月にも見に行ったので、お目にかかるのは二度目。
3Dか!?って間違えてしまうくらい迫力があり、ずっと眺めていたいくらい細部にまで緻密なペン使い。
しかし、あまりにも大作すぎて、また、こじんまりとしたギャラリーではじっくり見るのも憚れて、前回はおとなしく解説本を買って帰ったのでした。
ただ、その解説本がすごすぎて。
帰りの電車で読んだのだけど、もう、号泣。
画家・池田学さんの作品へ込められた想いや、仕上げまでの3年間にあった出来事など。
もともと、「誕生」制作のきっかけは3・11の東日本大震災だったらしい。
けども、荒波に飲まれそうになりながら、この絵の中心に据えられた大木の存在が力強すぎて…
何ていうのかなぁ…
陳腐な言い方しかできなくて申し訳ないのですけれど、“生命力”を感じる。
私も震災のときは東京にいて、当時の恐怖感や大変さなどは経験しましたけども、たしかに、あれは、理不尽だった。
そして今、あれほどの理不尽さではないにしても、自然のように抗えない人間社会の構造があって、私は荒波に揉まれている。
めちゃくちゃ落ち込むときもある。
だけど、なんとか一日をやり過ごして、気付くと低迷から浮上していたりして、今日も生きている。
震災の後、何度か東北へ行きましたが、まだ記憶も鮮明に残っているはずなのに、みんな当時のことを教えてくれるとき、その語り口はあっけらかんとしているんですよね。
これってちょっと、流れ着いたプラペラさえも花のようにしてこさえる、絵の中の大木っぽくないですか?
この絵を見ると、人間の生命力、打たれて凹んでも蘇生できるんだって力を、もっと信じよう!という気になる。
ので、ポストカードとポスターを買っちゃいました。
しんどいときに眺めています。
池田学さんは、この3メートル×4メートルの作品を、毎日10センチ四方ずつコツコツと描いていった。
途中、事故に見舞われながらも、毎日10センチ四方…!
よし。
私も、ひとまず目の前のことを、できることから少しずつやっていくぞ、と。
パワーを貰えます。効果覿面。
みんなにもぜひ実物を観てもらいたいのだけど、もう展覧会は終わってしまって、次に見られる機会はいつになるやら…
ポストカードでよければ、たくさん買い込んだので、送るね(´・ᵕ・`)
とおもったら!
凸版印刷から鑑賞用スマホアプリが出ているらしい!
気になる方、ぜひぜひ👏😳😳
深夜3時の考え事
you are what you eat.
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