月に纏わる楽曲 vol.1

一昨日、満月だったね。
大好きな季節になってた。

月といえば、どの曲を思い浮かべる?

私はこの曲、川本真琴の「やきそばパン」。
タイトルからしてふざけた曲なんだけど、歌詞にふと“月”が出てきて、これが発売された1997年当時の私は妙にギュンギュンしてしまった。

ホテルみたいなあたしんち
早くチェックアウトして生きたい
なんで月はただ見ているの
心配しなくていいよ

わかるぅ…

家出少女だった私は夜な夜な街へ繰り出していたのだけれど、街といっても田舎だから、どこへ行ってもどこへ行っても空が広くて、月が見えるわけ。
私が月から逃げているのか、月が私を見守っているのか。
MDプレーヤーでこの曲を聴きながら、屋上で月光浴なんかしちゃったりしてね。

この歌詞の主人公は、毎日のように保健室に通うものの、友達のユミコやユカと違い、授業にはちゃんと出ている模様。
とはいえ、ティーチャーの話を真面目に聞くわけでもなく、キラキラ舞うチョークの粉をぼーっと眺めていたりする。

不良ではないけど、優等生でもない。
かといって、私生活に恙ない“普通”でもない。
中途半端でくすぶってる思春期の女の子。
かわまこ自身も、福井の片田舎?でやっぱりこんな学生時代だったのかなぁ。

そして、そんなかわまこに自分をつい重ねちゃうのでした。
まだインターネットも普及していない頃、自分と同じように
リップクリームくらいのガードで壊れそうになりながらも進もうとしているひとがいる、というのは孤独感を和らげるには充分な情報。

今、月に思うことは、いつの時代も変わらず居場所のない女の子を見守ってくれているんだな、ということです。
ありがとうございました。

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