午前中は勉強会。
午後からは、三菱一号館美術館で開催中の「ルドン-秘密の花園」展へ。
オディロン・ルドンといえば、シャルル・ボードレールの詩集「悪の華」の、あの気持ちわるい挿絵。
展示会はざっくり年代順に並んでいたので、初期の厨二病的な画風を経て、ポップな絵も描けるようになっていく様は、何というかホッとしました…。
《グラン・ブーケ(大きな花束)》
グラン・ブーケを含む壁画16点はドムシー男爵の食堂にて、こんな位置関係で装飾されていたらしい。
食堂なのに食欲おちそうな色でいいのかな?とおもっていたら、当時もおなじように「青はまずいんじゃないか」と進言したひとがいたそうで、すこし笑いました。
でもやっぱり私は、色彩を持ち始めた後期より、厨二病真っ盛りの初期が好きだな。。
この寂寞とまどろみ感なんかは、特に。
《『夢想(わが友アルマン・クラヴォーの思い出に)』VI. 日の光》
それと、洋画より日本画のほうが好きな私はこちらも気になった。
《日本風の花瓶》
説明書きによると、
日本風の花瓶に描かれているのは鬼であるが、現存する同種の花瓶にはこの裏面に刀を持った若武者が表されている。
能の一曲『紅葉狩』の一場面を表した花瓶との説もある。
とのこと。
紅葉狩はわりとポピュラーな曲らしく、私も観てみたいなとおもった。
それにしても、ルドンの興味範囲の広さに脱帽ですわ…。
キリストを描いたとおもったら仏陀を描いてみたり。
厨二病の暗いイメージが刷新されたので、見に行ってよかったです。
深夜3時の考え事
you are what you eat.
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